ケバ取りとは
人の話す文章には「えー」「あのー」など意味がない言葉、「逆に〜、逆にー」などの本来の意味から離れて使用される口癖のようなものが多く含まれます。これを文字起こし(テープ起こし)の世界では“ケバ”と呼んでおり、これを取り除いて音声をテキスト化することを“ケバ取り”と言います。
これに対し、すべての音声をテキスト化することを“ケバ付き”あるいは“素起こし”と呼ばれています。文字起こし(テープ起こし)をする場合、ケバ付きの方が手間も増えることから料金が高く設定されていることがほとんどです。
ケバ取りは見方によっては「完全に音声をテキストに反映したものではない」ということになりますが、ケバ以外は発言者の言葉がそのまま使われており、またケバを取ることで文章が整理され見やすくなりますので、インタビューや議事録ではむしろ一般的とされているスタイルです。